銀行員のための教科書

これからの時代に必要な金融知識と考え方を。

資産運用

銀行の株価低迷は座礁資産リスクが要因なのか

気候変動は銀行にも大きな影響を与え始めています。 特に銀行の株価には「座礁資産リスク」が影響を及ぼしていると報じられるようになりました。 座礁資産とは、市場環境や社会環境が激変することにより、価値が大きく毀損する資産の意味です。近時は石炭、…

メガバンクからの投資信託購入を決断する前に見ておくべきデータとは

金融庁は「顧客本位の業務運営」を銀行を含む金融事業者に求めています。この顧客本位の業務運営というのは難しい言葉ではありますが、要は「金融事業者の利益ばかりを優先せずに、お客様の利益を考えて商品を販売するということ」です。 今般、3メガバンク…

GPIFの2020年度運用実績から見る長期運用の大切さ

公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2020年度の運用実績を発表しました。 収益は約37兆8,000億円の黒字で、収益率はプラス25.15%と、いずれも過去最大です。 今回は、このGPIFの2020年度運用について簡単に見ていくこ…

大手金融機関から運用商品を買わない方が良い理由を金融庁が解説している

金融庁が「資産運用業高度化プログレスレポート2021」を公表しました。 金融庁は「家計の安定的な資産形成」を行政方針の柱に一つに掲げており、資産運用会社の役割を重視する一方で、資産運用会社の報酬体系や運用能力、販売方法等に課題意識を持っています…

SBIソーシャルレンディングの事件は、ソーシャルレンディング全体の問題でもある

SBIホールディングスは、ソーシャルレンディング事業で、新規募集を停止すると発表しました。子会社が運営する一部ファンドで投資勧誘の違反行為があったことを受けての決定です。 そしてソーシャルレンディングとして投資家から集めた資金(未償還元本相当…

この10年、日本は停滞していたのか?~株式時価総額の推移~

日本はバブル崩壊以降、長期低迷していると言われます。 そして、その要因は様々に語られます。 少子高齢化、賃金の低下、需要不足、国際分業の深化、生産性改善の低迷等が説明されることが多い理由でしょう。 では、アベノミクスが開始されてからの直近10年…

日本最強の資産運用方法の一つは「国民年金」であるという事実

日経平均株価が3万円台に一旦到達し、ビットコインが6万ドルを突破する等、資産運用の世界では様々な動きが出ています。 資産運用を行えば一獲千金を狙えると考える人も多いのではないでしょうか。 そのような「派手な世界」がある一方で、日本の公的年金制…

ビットコインは「環境の敵」になるかもしれない

仮想通貨(暗号資産)ビットコイン価格が2021年に入ってからさらに急騰しています。 ビットコインの価格がバブル化は筆者には分かりません。これは株価におけるPERやPBRのような尺度が、ビットコインにはないためです。 ビットコインは誰もが「まだ上がる」…

株価ってバブルなんでしょうか?

日経平均株価が30年ぶりに3万円台を回復しました。 一方で、コロナ禍において企業業績は厳しく、株価がバブルなのではないかとの意見も聞かれるところです。 今回は、端的に「株価はバブルなのか」について簡単に考察してみたいと思います。 バブルとは 株価…

公的年金の運用が上手くいっていることについて誰か話題にしませんか

年金積立金管理運用独立行政法人という名前をご記憶されている方は少ないかもしれません。 一方で、公的年金の運用をやっているGPIFと言われると、少しニュースで見たと認識できるかもしれません。 年金積立金管理運用独立行政法人、略称GPIFが2020年12月末…

銀行のATM手数料が高すぎる

銀行のATM手数料が高いと思ったことはありませんか? 銀行によってはコンビニATMで現金を下ろすと330円取られることもあります。銀行に預けていても、ほとんど預金金利はつきません。もはや現金を平日に下ろしておかなかった人への「何かの罰ゲームか」と思…

不動産クラウドファンディングは玉石混交~i-Bondの事例~

低金利環境下において、従来型の資産運用の選択肢は狭まってきています。コロナ禍において株式は上昇を続けてきましたが、もう一つの資産運用の柱であった債券は魅力が低下しています。 日本では国債のようなリスクフリーの投資利回りに比べて不動産の投資利…

受験生よ!少なくともおカネの面では「学歴が関係ない」なんてことはない

2021年1月から大学入試においてセンター試験が廃止され、大学入学共通テストがスタートします。 受験生の皆さんにとってみれば、緊急事態宣言の対象地域にお住まいの方もおり、移動するのも心配でしょう。そして、受験期間中に新型コロナウィルスに感染して…

日経平均株価は既にバブル期の最高値を超えている

2021年1月8日の日経平均株価は600円以上値上がりし、およそ30年5か月ぶりに2万8000円台まで上昇しました。ニューヨーク市場でダウ平均株価が最高値を更新するなど株高が続いている流れを受けていると言えるでしょう。 米国のバイデン新政権発足後に大型の経…

ビットコインの価格高騰に理由なんてない

仮想通貨(暗号資産)ビットコインが初の3万ドルを突破しました。そして4万ドルに迫っています。 2020年12月16日に2万ドルを突破してから、わずか半月ほどで3万ドルを突破、そして今や2倍近くにまで上昇しています。 コロナ禍において金融緩和により溢れたマ…

「宝くじを買う=自治体からカモられる」と本当は誰もが分かっている

年末といえば宝くじです。 毎年、銀座の有名宝くじ売り場である「西銀座チャンスセンター」に並ぶ購入者の映像がテレビで流れるのは風物詩の一つでしょう。 今年の年末ジャンボは1等賞金7億円、前後賞(1億5,000万円)合わせて10億円と非常に夢のある賞金額…

コストの高い投資信託はパフォーマンスが悪いという不都合な事実

金融庁が「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標 (KPI)に関する調査」を公表しました。 これは国内の運用会社が発売している投資信託が本当に投資家のためになっているのか、運用コストと運用パフォーマンスの間にきちんと相関関係がある…

私募投信残高100兆円突破は地域金融機関の運用力の無さの象徴

私募投信の残高が初めて100兆円を突破しました。 この事象は金融緩和の環境下においてどのような意味を持つのでしょうか。 そもそも私募投信を購入しているのは「誰」でしょうか。 今回は私募投信の残高を通じて、地銀の経営について少し考えてみましょう。 …

GPIFの2020年度1Q運用実績は過去最高

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(以下GPIF)が2021年度1Qの運用実績を発表しました。 GPIFの運用実績は赤字になるとマスコミで大きく取り上げられ、将来の年金支給が減るのではないかとの論調が多くなります。 今回の運用実績はどうだっ…

銀行から投資信託・外貨建保険などの運用商品を買ってはいけない

金融庁が「投資信託等の販売会社による顧客本位の業務運営のモニタリング結果について」を発表しました。 金融庁は、日本国民が、金融事業者の「顧客本位の取組み」の状況を比較でき、より自分にあった金融事業者を選択し、自身の資産形成に取り組めるような…

ソフトバンクGは村上ファンドのようなアクティビストに狙われてもおかしくない

ソフトバンクグループ(ソフトバンクG)が2020年3月期決算を発表しました。 内容は過去最高の赤字です。本業のもうけを示す営業損益は▲1兆3,646億円の赤字になり、最終損益も▲9,615億円と赤字転落しました。ソフトバンクGは90社近くの新興企業などに投資して…

ソフトバンクGへの投資は、アリババに投資して「おまけ」が付いてくるのと同じ

ソフトバンクGは巨額の赤字を計上する見込みですが、 足元の株価は少し持ち直しています。 ソフトバンクGの株価は直近の最悪期を脱しましたが、おそらく孫社長はソフトバンクGの現状の株価に不満を持っているでしょう。 一方で、ソフトバンク・ビジョン・フ…

ホテルを対象としたリートは割安か、割高か~ジャパン・ホテル・リートの事例から考える

新型コロナウィルス感染症の拡大によりリート価格が急落したことは記憶に新しいのではないでしょうか。 特にホテルを投資対象アセットとするリートは軒並み投資口価格 (いわゆる株価)の大幅下落となりました。 足元では投資口価格が少し戻っていますが、 ま…

株式市場暴落時に忘れてはいけないオルタナティブ投資の落とし穴とは

連日、株価が暴落しています。 このような環境下では、 リスクを低減するために資産を分散させた方が良いと考える投資家は存在するでしょう。 その際には、伝統的な資産 (株式、債券)だけではなく、出来るだけ株式市場に影響されないような資産へ投資したい…

「コロナショック」はバブル崩壊や恐慌の始まりなのか?

新型コロナウィルスの影響により世界中で株価が下落しています。 この状況は「バブル」 の崩壊なのでしょうか。恐慌が起きようとしているのでしょうか。 今回はバブルの崩壊や恐慌について少し考察してみましょう。 バブル・恐慌とは 今はバブル崩壊なのか、…

株価暴落に踊らされない道しるべとは?

株価の暴落が続いています。 株式市場はどこが底か見えないようなリスクを忌避する傾向にありますが、今回も同様の事象が発生しているのでしょう。 株価は常に変動しています。 なぜ、ここまで株価が低下するのでしょうか。株価が底を打つとしたら、その参考…

株価はどのように決まるのか?〜暴落相場でちょっと考えてみる〜

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、世界の株式市場で動揺が拡がっています。 特に米国ダウは大幅に上下動しており、日経平均株価も大幅な下落に見舞われています。 株価の上下動はニュースになることが多く、誰もが当たり前に株価を意識しています。 しか…

宝くじで夢を買ってるから、我々は「貧乏人」なんだという話

老後2,000万円問題、公的年金制度への不信、大企業の早期退職者募集、経団連による日本型雇用の否定等、中長期での生活安定が不安視されているのが、今の日本でしょう。 この不安から脱却するために、もしくは、より良い生活を求めて、宝くじで人生を逆転さ…

相場下落時には「自分は非合理」と認識すべし~貧乏人から脱却できない理由~

新型コロナウィルスの感染拡大により株式市場が不安定になっています。 2月3日の休暇明けの株式市場はどこも大荒れとなる可能性があります。 相場が荒れている時には、投資家は様々なことを思い悩むものです。 今回は、相場下落時に「ヒト」はどのような行動…

新型コロナウイルス感染拡大に伴う株価下落は投資のチャンスとなる可能性も

新型コロナウイルスによる肺炎が大きな話題となっています。感染拡大による影響を懸念し、株価も下落しています。 この新型コロナウイルスによる日本経済への短期的な影響について、 今回は考察してみましょう。 短期的な影響 所見 短期的な影響 新型コロナ…