銀行員のための教科書

これからの時代に必要な金融知識と考え方を。

企業分析

在宅勤務の常態化は企業のコスト削減に有効〜富士通の事例〜

富士通が国内全従業員に在宅勤務を推奨することになりました。 これに伴い、オフィスの削減がなされると富士通から発表されています。 今回はこのオフィスの削減に焦点を当て、在宅勤務のコスト削減効果について、簡単に考察してみたいと思います。 新聞記事…

大塚家具の2020年4月期決算について

大塚家具の2020年4月決算が発表されました。 今回は2019年1月~2020年4月までの変則決算となっています。 大塚家具はヤマダ電機の傘下となり生き残りを目指していますが、今回の決算はどのような結果となったのでしょうか。 今回は大塚家具の2020年4月期決算…

レオパレス21の決算と村上氏の増資提案について

レオパレス21が2020年3月期決算を発表しました。 決算内容は減収となり、赤字幅も想定より拡大しました。 赤字拡大の理由については、現在対応中である不備建物の改修費用が膨らんだことに加え、賃貸アパートの入居率が低迷し賃貸収入が減っているためだとし…

日産自動車の10年間の経営を振り返る

日産自動車は2020年3月期決算で6,712億円の最終赤字に転落しました。 約720万台の生産能力を2割削減する方針で、多額の設備の減損損失を計上し、脱・拡大路線の覚悟を示した決算とされています。 では、日産の経営の推移はどうだったのでしょうか。 単年度の…

ソフトバンクGの銀行別借入残高推移はどうなっているのか?

2019年末にみずほフィナンシャルグループ(みずほFG)の「リスク委員会」に一つの企業名が挙がったと報道されています。 みずほFGのリスク委員会は、大局的な観点からグループのリスク管理体制を監督し、取締役会に助言する役割です。それだけに個別企業のリ…

朝日新聞社の2020年3月期決算は新聞事業の存在意義を問う

朝日新聞社が5月27日に2020年3月期決算を発表しました。 新聞発行部数の減少などで減収となり、 本業の収益は大幅に減益となっています。 新聞社の業績はどのような状況なのでしょうか。 業績が悪化している朝日新聞社の業績について速報ベースではあります…

ユナイテッドアローズの資金繰りは大丈夫?~2020年3月期決算~

上場企業のアパレル大手レナウンの民事再生法申請により、次に倒産しそうなアパレル企業はどこかという報道が多くなってきました。 某雑誌では、主要なアパレル上場企業を対象にした「余命」ランキングまで掲載されています。 このランキングは、コロナ禍で…

三陽商会の単独での存続は難しい~2020年2月期決算~

アパレル大手の三陽商会の業績苦戦が続いています。 コロナ禍の中で、百貨店や商業モールは休業となり、売上が急減したアパレル業界は、レナウンが破綻しています。緊急事態宣言が解除されたとしても、コロナの影響が続くと他アパレルも存続できないところが…

メガバンクの店舗削減計画を簡単にまとめてみる

メガバンクが店舗を削減すると相次いで発表しています。 メガバンクの来店者数は大幅に減少しています。インターネットバンキングの普及や、コンビニでの公共料金支払いの充実により、我々も銀行の店舗に行くことはほとんどなくなったのではないでしょうか。…

ソフトバンクGは村上ファンドのようなアクティビストに狙われてもおかしくない

ソフトバンクグループ(ソフトバンクG)が2020年3月期決算を発表しました。 内容は過去最高の赤字です。本業のもうけを示す営業損益は▲1兆3,646億円の赤字になり、最終損益も▲9,615億円と赤字転落しました。ソフトバンクGは90社近くの新興企業などに投資して…

みずほ銀行の2020年3月期単体決算は悪くはなかった

3メガバンクの2020年3月期決算が出揃いました。 このコロナ禍において、メガバンクの中では業績苦戦が続くみずほ銀行の決算はどうだったのでしょうか。 今回は、他メガバンクと比較しながら、みずほ銀行の2020年3月期単体決算について簡単に確認します。 み…

三井住友銀行は三菱UFJ銀行に業績面では既に勝っている

三井住友FGが三菱UFJFG(MUFG)を逆転し、メガバンク初の純利益首位になったと報じられています。 このフィナンシャルグループ同士の業績比較も面白いのですが、その中核となる銀行本体の比較も興味深いものがあります。 今回は三井住友銀行と三菱UFJ銀行の業…

三井住友FGはMUFGにどこまで勝てたのか?~2020年3月期決算~

三井住友銀行を中心とする三井住友FGが、MUFG(三菱UFJFG)を最終利益で逆転し、初の利益額トップとなりました。 メガ2行にどのような事象が起きているのでしょうか。 今回は両フィナンシャルグループについて比較してみましょう。 報道内容 三井住友FGの業…

フジテレビは不動産会社になろうとしている~2020年3月期決算~

フジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングスが2020年3月期の決算を発表しました。 テレビ業界の苦戦が続いていますが、この決算は業績不振業種に典型的な決算内容となっています。そして、フジテレビが、もしくはフジ・メディア・ホールディン…

JR四国がいよいよ追い込まれた2020年3月期決算

四国旅客鉄道(JR四国)の業績が悪化しています。 元々、JR各社の中でJR北海道と共に業績が苦しいJR四国は、資金繰り面でも問題が発生する可能性すらあります。 今回はJR四国の現状について見ていくことにしましょう。 報道内容 業績状況 所見 報道内容 JR四…

ソフトバンクGへの投資は、アリババに投資して「おまけ」が付いてくるのと同じ

ソフトバンクGは巨額の赤字を計上する見込みですが、 足元の株価は少し持ち直しています。 ソフトバンクGの株価は直近の最悪期を脱しましたが、おそらく孫社長はソフトバンクGの現状の株価に不満を持っているでしょう。 一方で、ソフトバンク・ビジョン・フ…

日本相撲協会には意外と使えるお金がないという現実~協会が夏場所を開催したい理由~

大相撲夏場所の開催予定日が迫ってきています。 発令された緊急事態宣言に伴い、2週間の延期が発表された大相撲夏場所は、現時点では、5月24日初日、6月7日を千秋楽として、東京・両国国技館で開催される予定です。 この大相撲夏場所も開催が厳しいのではな…

巨額赤字だろうとソフトバンクGは破綻しないという話

ソフトバンクグループ (ソフトバンクG)が2020年3月期に過去最大の赤字となると発表しました。 ソフトバンクG は、2020年3月期決算が▲1兆3,500億円の赤字(その前の期は+2兆3,539億円の黒字)、最終損益が過去最大の▲7,500億円の赤字(前年同期が+1兆4,112億円…

ホテルを対象としたリートは割安か、割高か~ジャパン・ホテル・リートの事例から考える

新型コロナウィルス感染症の拡大によりリート価格が急落したことは記憶に新しいのではないでしょうか。 特にホテルを投資対象アセットとするリートは軒並み投資口価格 (いわゆる株価)の大幅下落となりました。 足元では投資口価格が少し戻っていますが、 ま…

新型コロナがユニクロを倒産させるのは難しい理由

新型コロナウィルス感染症の拡大、それに伴う緊急事態宣言により、日本中の経済活動が停滞しています。 その中で、国内で随一のアパレル強者であるユニクロを運営するファーストリテイリングの業績も厳しいものとなることが想定されています。 2020年4月9日…

夢の国を休園しているオリエンタルランドに倒産の心配はないのか?

東京ディズニーランド、東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドは、2月29日から休園しています。 4月9日に再開時期については5月中旬に判断すると発表していますので、少なくとも休園は3ヵ月弱に及ぶことは間違いありません。そして、新型コロナウ…

ソフトバンクGは、なぜ自社株買いを行うのか?

ソフトバンクGが過去最大の自社株買いを発表しています。 当初は5,000億円の自社株買いを発表しましたが、わずか10日後に追加で2兆円の自社株買いを発表しました。 ソフトバンクGに何が起きているのでしょうか。 そしてソフトGはなぜ自社株買いを行うのでし…

なぜトヨタは1兆円の融資枠を必要としているのか?

日本のみならず世界の大企業たるトヨタ自動車(以下トヨタ)が、銀行に対して1兆円の融資枠(コミットメントライン)の設定を要請したとの報道がなされています。 新型コロナウィルスの影響によって、トヨタであったとしても資金不足に陥っているのでしょう…

新型コロナの逆風でANAの青い翼は折れないのか?

新型コロナウィルスの感染拡大が止まりません。 日本からの渡航制限や入国後の行動制限等がなされている国も多く、外務省は3月25日には日本国民に対して全世界への渡航自粛も要請しました。航空業界にとっては強い逆風となっています。 日本の航空大手である…

飛べないJALの資金繰りは大丈夫か?

新型コロナウィルスの影響が拡大しています。 日本からの渡航制限や入国後の行動制限等がなされている国も多く、航空業界にとっては強い逆風となっています。 日本航空(JAL) は、2020年3月19日に羽田一上海線の運体期間を冬ダイヤ最終日の3月28日まで延長す…

株価が暴落しているソフトバンクグループは大丈夫なのか?

ソフトバンクグループ(ソフトバンクG)の株価が暴落しています。 投資業に変貌したソフトバンクGは、特に個人投資家の人気を集める企業ですが、今回の新型コロナウィルスによる全世界的な株価下落は、ソフトバンクGにも大きな影響を及ぼしているようです。 …

JDIが使ったと思われる「在庫を使った決算の粉飾」とは

ジャパンディスプレイ(JDI)が経営危機に陥り、かなりの時間が経ちました。 予定していた増資が履行されない等、様々な問題が発生しています。 そのような中で、過去の決算で100億円の過大な在庫を計上し利益を一時的にかさ上げしていたとの不正会計疑惑をJ…

レオパレスをレノ(旧村上ファンド系)が狙う理由

レオパレス21(以下レオパレス)と大株主であるレノ(いわゆる村上ファンド)が対立しているようです。 そもそも、レノは何故レオパレスの大株主になったのでしょうか。 レオパレスの一連の問題事象は悪質です。株式市場、法人契約先、実際の入居者等から悪…

いきなり!ステーキの状況は典型的な外食企業の不振状態

いきなり!ステーキの業績不振がニュースとなっています。 渋谷センター街店に張り出された「社長からのお願い」が話題となり、更に全従業員に親族をお店に連れてきて欲しいと文書を配布したこともあり、いきなり!ステーキの内実はかなり厳しいのではないか…

大塚家具のヤマダ電機傘下入りは、資金繰り破綻回避以外の効果が見えない

経営難に陥っていた大塚家具がヤマダ電機の傘下に入ることが発表されました。 これを受け大塚家具の株価は急騰しています(2019年12月12~13日)。 今回は大塚家具のヤマダ電機の子会社化について考察しましょう。 報道内容 大塚家具の事情 ヤマダ電機の狙い…