銀行員のための教科書

これからの時代に必要な金融知識と考え方を。

企業分析

ソフトバンクGは、なぜ自社株買いを行うのか?

ソフトバンクGが過去最大の自社株買いを発表しています。 当初は5,000億円の自社株買いを発表しましたが、わずか10日後に追加で2兆円の自社株買いを発表しました。 ソフトバンクGに何が起きているのでしょうか。 そしてソフトGはなぜ自社株買いを行うのでし…

なぜトヨタは1兆円の融資枠を必要としているのか?

日本のみならず世界の大企業たるトヨタ自動車(以下トヨタ)が、銀行に対して1兆円の融資枠(コミットメントライン)の設定を要請したとの報道がなされています。 新型コロナウィルスの影響によって、トヨタであったとしても資金不足に陥っているのでしょう…

新型コロナの逆風でANAの青い翼は折れないのか?

新型コロナウィルスの感染拡大が止まりません。 日本からの渡航制限や入国後の行動制限等がなされている国も多く、外務省は3月25日には日本国民に対して全世界への渡航自粛も要請しました。航空業界にとっては強い逆風となっています。 日本の航空大手である…

飛べないJALの資金繰りは大丈夫か?

新型コロナウィルスの影響が拡大しています。 日本からの渡航制限や入国後の行動制限等がなされている国も多く、航空業界にとっては強い逆風となっています。 日本航空(JAL) は、2020年3月19日に羽田一上海線の運体期間を冬ダイヤ最終日の3月28日まで延長す…

株価が暴落しているソフトバンクグループは大丈夫なのか?

ソフトバンクグループ(ソフトバンクG)の株価が暴落しています。 投資業に変貌したソフトバンクGは、特に個人投資家の人気を集める企業ですが、今回の新型コロナウィルスによる全世界的な株価下落は、ソフトバンクGにも大きな影響を及ぼしているようです。 …

JDIが使ったと思われる「在庫を使った決算の粉飾」とは

ジャパンディスプレイ(JDI)が経営危機に陥り、かなりの時間が経ちました。 予定していた増資が履行されない等、様々な問題が発生しています。 そのような中で、過去の決算で100億円の過大な在庫を計上し利益を一時的にかさ上げしていたとの不正会計疑惑をJ…

レオパレスをレノ(旧村上ファンド系)が狙う理由

レオパレス21(以下レオパレス)と大株主であるレノ(いわゆる村上ファンド)が対立しているようです。 そもそも、レノは何故レオパレスの大株主になったのでしょうか。 レオパレスの一連の問題事象は悪質です。株式市場、法人契約先、実際の入居者等から悪…

いきなり!ステーキの状況は典型的な外食企業の不振状態

いきなり!ステーキの業績不振がニュースとなっています。 渋谷センター街店に張り出された「社長からのお願い」が話題となり、更に全従業員に親族をお店に連れてきて欲しいと文書を配布したこともあり、いきなり!ステーキの内実はかなり厳しいのではないか…

大塚家具のヤマダ電機傘下入りは、資金繰り破綻回避以外の効果が見えない

経営難に陥っていた大塚家具がヤマダ電機の傘下に入ることが発表されました。 これを受け大塚家具の株価は急騰しています(2019年12月12~13日)。 今回は大塚家具のヤマダ電機の子会社化について考察しましょう。 報道内容 大塚家具の事情 ヤマダ電機の狙い…

朝日新聞はまだ生き残ることができてしまうという現実

朝日新聞社が早期退職募集を行うことが話題となっています。非常に多額の退職金が払われるということで注目を集めました。一方で、朝日新聞でさえも早期退職募集を行うことで新聞社の置かれた状況が厳しいことが改めて認識されたものと思います。 また、2019…

それでもレオパレスは「存続する」可能性が高い~2019年4~9月決算~

レオパレス21の2019年4~9月決算(2020年3月期第2四半期決算)が発表されました。 同社は入居率の低下により2期連続の大幅赤字となると予想しています。 レオパレス21は企業としての存続は問題ないのでしょうか。 今回はレオパレス21の企業存続について簡単…

スルガ銀行の資金繰り懸念は終わっていない~2019年4~9月レビュー~

スルガ銀行が2020年3月期2Q決算(2019年4~9月)を発表しました。業務純益(営業利益に近い概念)、経常利益、最終利益とも黒字を確保しています。 スルガ銀行は業況の最悪期を脱したのでしょうか。 今回はスルガ銀行の2019年4~9月の中間決算の内容について…

大塚家具の2020年4月期3Q決算は、資金繰り不安を解消できず

業績不振の大塚家具が2020年4月期3Q決算(2019年1〜9月)を発表しました。 赤字が継続しており、黒字化の目処は立っていません。 今回は大塚家具の直近の決算におけるポイントについては簡単に確認しましょう。 決算の概要 決算のポイント 決算の概要 大塚家…

ソフトバンクGは簡単には倒産しない

ソフトバンクグループ(ソフトバンクG)が2020年3月期2Q決算を発表しました。 新聞等で報道されているように同社はweworkへの投資等で大きな損失を出し、決算は悪化しました。 業績悪化に伴いソフトバンクGへのマスコミの評価は厳しいものが増えているようで…

WeWorkの企業評価復活は非常に難しいことを簡単に確認する

(写真は同社上場申請書類から) コワーキングスペースを世界中で展開し、ソフトバンクグループが出資したことでも有名なWe Workが話題となっています。 企業価値は470億ドルとされていたものが、いっきに半分以下の評価へ下落すると報道され、その後、上場…

Uber(ウーバー)の2019年12月期2Q決算~ソフトバンクGの株価に影響したのか?~

米配車サービスUber(ウーバー)の2019年12月期2Q決算内容がアナリスト等の想定を下回ったことから、ソフトバンクグループの株価が下落したと報道されています。 多数の人がUberというサービスを耳にしたことがあるのではないでしょうか? ライドシェアの大…

大塚家具の2019年12月期2Q決算は資金繰り懸念の払しょくできず

経営再建中の大塚家具が2019年12月期第2四半期の決算を発表しました。 中国企業やヤマダ電機との提携を行うことで大塚家具の業績は回復しているのでしょうか。 今回は大塚家具の2019年12月2Q決算について確認していきましょう。 決算概要 決算のポイント ま…

レオパレスの2020年3月期1Q決算は想定より若干悪いが、簡単には倒産しない

(画像と本文は関係ありません) レオパレス21の2020年3月期1Q決算が発表されました。 入居率は低下しており、赤字幅は拡大しています。 そして、過去に施工したアパートで、新たに2,450棟の物件で不備が見つかったおり、不備の物件数は2万2,139棟(7月末時…

スルガ銀行の足元の問題はシェアハウス融資ではなく資金繰り~2019年3月期決算~

スルガ銀行の2019年3月期決算が発表されました。 スルガ銀行の業績は、シェアハウス融資における不正手続きの発覚、延滞債権の増加を受け、大幅な赤字となっています。 しかし、問題は赤字なのでしょうか。それ以外に何か大きな問題はないのでしょうか。 今…

RIZAPの2019年3月期決算は本当の実力が露呈したもの

RIZAPグループが2019年3月期の決算を発表しました。 決算内容は最終赤字が193億円の大幅赤字となっており、M&Aを乱発してきたことが要因とされています。 テレビCMでおなじみのRIZAPグループにどのようなことが起きているのでしょうか。 今回はRIZAPグループ…

TATERUの2019年1Q決算は業績不振の不動産企業の典型

東証1部上場でアパート開発・管理を手掛けるTATERUが2019年第一四半期決算を発表しました。 TATERUは、2018年8月に従業員が顧客から提供を受けた融資関連書類を改ざんしていたことが発覚し、主力のアパートメント事業の受注が大幅に悪化し、金融機関の信用回…

大塚家具の経営危機は全く終わっていない~2019年1~3月業績~

大塚家具が2019年1~3月の決算を発表しました。 大塚家具は中国企業からの出資や、社長と父親の和解が報道される等、話題には事欠きませんが、業績は落ち着いているのでしょうか。 今回は大塚家具の業績について確認しましょう。 報道内容 大塚家具決算にお…

レオパレス21の2019年3月入居率は危険レベル~冷静に決算を見る~

レオパレス21の施工不良問題がレオパレス21の業績に影響を及ぼし始めています。 今回は、レオパレス21が発表した同社管理・運営の入居率について確認する共に、レオパレス21の今後の業績動向について簡単に考察しましょう。 報道内容 入居率の推移 業績動向…

みずほの2019年3月期業績下方修正は「前向きではない」という事実

みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)が2019年3月期の業績予想を引き下げました。 主な要因は勘定系システムや店舗の減損処理と債券・デリバティブの処理です。 みずほの今回の業績下方修正は何を示しているのかについて、今回は考察していきましょう。…

大塚家具2018年12月期決算のポイントと今後の展望~増資は企業存続への最後のチャンス~

大塚家具が2018年12月期の決算を発表しました。 同時に資金調達およびヤマダ電機との業務提携も発表しています。 この資金調達および業務提携で大塚家具の経営は安定するのでしょうか。 今回は大塚家具の2018年12月期決算について確認していきましょう。 大…

スルガ銀行の「資金繰り」という問題(2018年4~12月決算)

スルガ銀行が2019年3月期3Q(2018年4~12月)決算を発表しました。 シェアハウス向け融資に端を発したスルガ銀行の状況はどのようになっているのでしょうか。 今回はスルガ銀行の決算について重要なポイントに絞って見ていきましょう。 決算概要 資金繰り問…

レオパレス21の会社存続のカギは「法人契約」と「不良施工物件がどの程度存在するか」

レオパレス21の業績が赤字に転落しています。 赤字は施工不良問題が要因ですが、テレビ東京「ガイアの夜明け」における告発番組もあり、レオパレス21の企業としての存続に注目が集まっているのではないでしょうか。 今回はレオパレス21が企業として存続でき…

ソフトバンクGがエヌビディア株下落をヘッジしたカラー取引とは?

ソフトバンクグループが2019年3月期3Q(2018年4~12月)決算を発表しました。 この決算では、投資先の株価下落により厳しい決算が予想されていましたが、デリバティブ取引によりある程度損失を回避していたことが発表されました。 今回は、ソフトバンクグル…

MUFGの2019年3月期3Qは市場部門の苦戦が目立つ決算

メガバンク3行の2019年3月期第3四半期決算(2018年4~12月)が出そろいました。 今回は、メガバンク最大手MUFGの第3四半期決算について概要を確認していきましょう。 決算の概要 MUFG決算のポイント(P/L) MUFG決算のポイント(B/S) 所見 決算の概要 まず…

曙ブレーキ工業の金融支援要請の背景は何か

東京証券取引所第1部に上場する自動車部品製造の曙ブレーキ工業(曙ブレーキ)が私的整理の一種である「事業再生ADR」を第三者機関に申請したとの報道がなされています。 今回は曙ブレーキの私的整理要請について考察します。 報道内容 業績状況 資金繰…