銀行員のための教科書

これからの時代に必要な金融知識と考え方を。

地方銀行

地銀が関与する地域商社の現在位置

地方銀行(地銀)が、地方創生の実現に向けて、地域の事業者と一体となって地域商社を設立し、地域の魅力ある産品を大都市圏や海外に届ける取り組み等が広がっています。 地域商社については、2017年の銀行法改正により、銀行グループが取組可能なビジネスの…

ヒゲダンのボーカルが働いていた島根銀行について簡単に確認する

バンド「Official髭男dism」のボーカル 藤原聡さんがラジオ番組で銀行員とバンド活動を両立していた下積み時代を語ったと話題になっているようです。 藤原さんは島根銀行に働いていたとのことですが、島根銀行とはどのような銀行なのでしょうか。 今回は、島…

楽待チャンネルで『【純利益51%減】スルガ銀行は終わっているのか? 現役銀行員が最新決算を冷静に分析!』がアップされました

楽待チャネルにてスルガ銀行の2021年3月期3Qの決算について解説致しました。 前回に続く第二弾です。 年齢が半分みたいな見た目で、声も実物とは随分と異なるアバターが解説していますが、ご興味があればご覧ください。 www.youtube.com

給与のデジタル払い解禁は地銀の存在感を消し去るかもしれない

政府が会社員への給与のデジタル払いを本年春から認める方針を示したと一部で報道されています。 この「給与のデジタル払い」、すなわちPayPay等の「資金移動業者」を通じて給与を支払う仕組みは、導入されると、給与を受け取る個人にとってメリットとなる可…

日銀の金融システムレポートに見るコロナ禍での企業資金繰り

日本銀行(日銀)が金融システムレポートを発表しました。 このレポートは、⾦融システムの安定性を評価するとともに、安定確保に向けた課題について関係者とのコミュニケーションを深めることを⽬的として、年 2 回公表されているものです。 今回(2020年10…

なぜコロナ禍はメガバンクより地方銀行に影響を与えるのか

新型コロナウィルス感染症拡大後、日本では首相交代があり、新首相は地方銀行(地銀)の再編を仕掛ける可能性があると報じられています。 新型コロナウィルス感染症拡大は地銀の苦境を更に加速させる方向に働くのでしょうか。なぜ、メガバンクのような大手行…

銀行が狙うべき新たな事業領域は人材派遣業かもしれない

金融庁が2020年10月7日開催の金融審議会「銀行制度等ワーキング・グループ」で、銀行規制の緩和案を示しました。 報道で最も触れられているのは、銀行子会社が地域経済の活性化を目的とした会社に100%まで出資することを認める規制緩和案でしょう。コロナ禍…

銀行の人材紹介業は、取引先への銀行員押し付けを狙っている訳ではない

2018年1月に金融庁の監督指針が改正となり、地方金融機関は業務の一環として職業紹介事業、すなわち人材紹介業を行うことができるようになりました。 この人材紹介業の解禁は、特に地方において人手不足が深刻になる中で、銀行の取引先企業が必要とする人材…

銀行員数という観点でリストラが遅れているのは第一地銀である事実

銀行が「構造不況業種」と言われて久しい状況が続いています。 特に、地方銀行の苦境は、新首相が「地銀の数が多すぎる」と発言していると報道されていることからも、一般に認識されてきているでしょう。 メガバンクもRPAやAIを導入し業務量の削減、新卒採用…

地銀は本当に数が多すぎるのか?

自民党総裁選への出馬を表明している菅官房長官が、地方銀行(地銀)について「再編も一つの選択肢になる」と発言し注目されています。 菅官房長官は、地銀は「将来的には数が多すぎる」とも発言しています。 そこで、素朴な疑問が沸きます。 確かに地銀は本…

金融庁の2020年度金融行政方針における銀行のトピックス

金融庁が「令和2事務年度 金融行政方針」を発表しました。 タイトルは「コロナと戦い、コロナ後の新しい社会を築く」です。 金融行政方針は、金融庁が今後1年で取り組む重点施策を盛り込んだものであり、金融行政の方向性について非常に参考になるものです…

私募投信残高100兆円突破は地域金融機関の運用力の無さの象徴

私募投信の残高が初めて100兆円を突破しました。 この事象は金融緩和の環境下においてどのような意味を持つのでしょうか。 そもそも私募投信を購入しているのは「誰」でしょうか。 今回は私募投信の残高を通じて、地銀の経営について少し考えてみましょう。 …

銀行はコロナ禍の中で取引先をきちんと支援しているのか?

日本銀行(日銀)が発表した2020年7月の貸出・預金動向を見ると全国の銀行の貸出平均残高は急増しています。 今回は銀行の貸出残高の動向を確認することによって、コロナ禍の中で銀行が果たしている役割について確認してみましょう。 日銀貸出・預金動向 銀…

全国の銀行113行の2019年度決算のポイント

全国銀行協会が、全国銀行(113行)の2019年度決算の状況(単体ベース)を発表しました。 この統計は、銀行の単体決算を集計しているため、全国の銀行「本体」の決算状況をつかむことができます。 今回は、この全国銀行の2019年度決算の状況(単体ベース)に…

銀行の不良債権問題はこれから

日本銀行が金融システムレポート別冊シリーズ「2019年度の銀行・信用金庫決算」を発表しました。 このレポートにおける銀行の決算の状況、本業の利益の推移、貸出利鞘・利益の推移については、前回の記事で確認してきました。 今回の記事は、前回の記事の続…

銀行の2019年度決算と銀行が構造不況業種であるという事実

日本銀行が金融システムレポート別冊シリーズ「2019年度の銀行・信用金庫決算」を発表しました。 日本の銀行業は低金利下で構造不況に陥って久しいとされていますが、2019年度の業績はどうだったのでしょうか。あまり注目されることのない信用金庫の決算含め…

金融庁のレポートに見る地銀のシステムに関する課題

金融庁が「金融機関のITガバナンス等に関する調査結果レポート」を公表しました。 このレポートはほとんど話題になっていませんが、地銀が業績改善に苦しむ要因の一つを指摘しているように思われます。 今回は、金融機関のITガバナンス等に関する調査結果レ…

地元の経済規模、景気を簡単に確認してみる~都道府県別の預金と貸出金の残高~

となりの県の出身者と「どちらの地域の方が上か」と張り合ったことがある方はいらっしゃるでしょうか。(筆者は千葉と埼玉の出身者の「戦い」を比較的多く見てきました) そして、自分の地元が一番だとは思うものの、他地域と比べると本当はどのような立ち位…

第一地銀の2020年3月期決算まとめ

全国地方銀行協会(第一地銀協)が第一地銀の2020年3月期決算を発表しました。 本業不審にあえぐとされる地銀の決算はどのようなものだったのでしょうか。 今回は第一地銀の決算内容を確認しましょう。 第一地銀の業績 所見 第一地銀の業績 第一地銀の2020年3…

2020年3月期の主要行および地域銀行の決算結果

2020年3月期は一般企業にとってのみならず、銀行にとっても様々なことがあった決算期でした。 まさか最後にコロナウィルス感染症拡大の問題が起きるとは誰も想像していなかったでしょう。 2020年3月期の決算では、多くの企業がコロナの影響を受けました。も…

日銀の金融システムレポートで指摘されている主な3つのリスクについて

日本銀行(日銀)が2020年4月の金融システムレポートを発表しています。 ⽇銀は、⾦融システムの安定性を評価するとともに、安定確保に向けた課題について関係者とのコミュニケーションを深めることを⽬的として、⾦融システムレポートを年2回公表しています…

コロナ禍で窓口が混んでいるのは銀行の自業自得

外出自粛の中、銀行の窓口が混雑していると話題になっています。 これはコロナ禍での資金繰り相談で企業の担当者が来店しているのではなく、個人の不要不急の手続きによるものとされています。 なぜ銀行の窓口に個人が訪れているのでしょうか。 今回は混み合…

コロナショックの影響で資金繰りが厳しいのは本当に中小企業なのか?

新型コロナウイルスの感染拡大で、企業の資金繰り悪化が懸念されています。 政府は、資金繰りの悪化が懸念される中小企業に対し、地方銀行や信用金庫など民間金融機関経由でも無利子・無担保融資を実施することを決め、事業継続に向けた給付金措置の創設も固…

スルガ銀のシェアハウスオーナー「借金帳消し」はアパート投資の終わりを意味する

スルガ銀行がシェアハウスのオーナーに不正な融資を行い社会問題化していた事案は、一部のオーナーとスルガ銀行との間で調停が成立する見通しとなり、オーナーが抱える440億円の借金が帳消しとなることになりました。 これはシェアハウスのオーナーにとって…

地銀が高リスク運用商品への投資を行うこと自体が「悪い」わけではない

地方銀行が高リスクの運用商品投資に踏み込んでいると報道されています。 今回は、地方銀行の投資について簡単に考察したいと思います。 報道記事 投資の三原則 地銀投資の問題点 報道記事 まずは直近の報道記事を確認しましょう。 日本の地銀、高リスクのク…

日銀がマイナス金利拡大を実施した場合の地銀への影響を簡単に試算する

格付大手のS&Pが、日銀がマイナス金利を0.1%拡大した場合に銀行収益へ及ぼす影響を公表しました。 同社の試算によると、地方銀行64行のうち56行で貸出業務が赤字となります。 ほとんどの地方銀行が本業で赤字となることになるのです。 今回はこのS&Pの試…

口座維持手数料は愚策〜銀行離れを加速させる可能性も〜

銀行の口座維持手数料導入の動きが出てきています。 各国が金融緩和に動く中、日本銀行もマイナス金利の深堀を行う可能性が出てきたことに起因するものでしょう。 今回は銀行の口座維持手数料について簡単に考察してみたいと思います。 直近の動き なぜ口座…

これから貸倒引当金の積み増しを金融庁から迫られる地銀の憂鬱

金融庁が金融検査マニュアルの廃止に伴い、銀行の経営を監督するための考え方を示す「ディスカッションペーパー」の案を公表しました。 今回は、金融庁のディスカッションペーパーから見える「金融庁の地方銀行に対する懸念点」について確認します。 ディス…

銀行の業況が厳しいことを「簡単な数字」で見る

銀行の業況が厳しい状況が続いています。 マイナス金利政策が導入され、貸出金利のみならず国債等の債券も利回りが低下しており、特に地方銀行は利益を確保するのに苦しんでいます。本業が赤字の銀行も多いとされています。 上記のような報道を目になさった…

第二地銀の業績を冷静に見る

第二地方銀行協会(第二地銀協)の会員である第二地方銀行(39行、第二地銀)の決算の概要が、第二地銀協から発表されています。 地方銀行の経営環境が厳しいことは金融当局の見解やマスコミ報道で話題となっていますが、実際の数字面ではどのような状況にあるの…