銀行員のための教科書

これからの時代に必要な金融知識と考え方を。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日本国の財政をベタに家計に例えてみる

日本の財政状況が非常に悪い、日本国の借金が他国と比較しても膨大であるというような話をお聞きになったことがあるでしょう。 GDPと比較すると日本の借金は財政で問題となったギリシャやイタリアよりも悪いと解説する報道をご覧になった方も多いのではない…

株式の空売りは悪ですか?~思い込みを疑うことの大事さ~

株式の「空売り」という用語を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。 空売りは「悪いこと」というイメージが一般的です。ヘッジファンドのようなカネの亡者が、会社の株価を売り崩し、儲けていると経営者等から批判されてきたからでしょう。 そもそも…

終身雇用は現在の法体系では簡単になくせないという事実とこれから向かうべき方向

終身雇用という日本企業に存在していた幻想を財界トップが否定するようになりました。 特にリストラを行わないことで有名なトヨタ自動車の豊田社長が終身雇用を守っていくのは難しいと発言したことは、大きな波紋を呼んでいます。 終身雇用が終了する時、既…

スルガ銀行の足元の問題はシェアハウス融資ではなく資金繰り~2019年3月期決算~

スルガ銀行の2019年3月期決算が発表されました。 スルガ銀行の業績は、シェアハウス融資における不正手続きの発覚、延滞債権の増加を受け、大幅な赤字となっています。 しかし、問題は赤字なのでしょうか。それ以外に何か大きな問題はないのでしょうか。 今…

RIZAPの2019年3月期決算は本当の実力が露呈したもの

RIZAPグループが2019年3月期の決算を発表しました。 決算内容は最終赤字が193億円の大幅赤字となっており、M&Aを乱発してきたことが要因とされています。 テレビCMでおなじみのRIZAPグループにどのようなことが起きているのでしょうか。 今回はRIZAPグループ…

TATERUの2019年1Q決算は業績不振の不動産企業の典型

東証1部上場でアパート開発・管理を手掛けるTATERUが2019年第一四半期決算を発表しました。 TATERUは、2018年8月に従業員が顧客から提供を受けた融資関連書類を改ざんしていたことが発覚し、主力のアパートメント事業の受注が大幅に悪化し、金融機関の信用回…

大塚家具の経営危機は全く終わっていない~2019年1~3月業績~

大塚家具が2019年1~3月の決算を発表しました。 大塚家具は中国企業からの出資や、社長と父親の和解が報道される等、話題には事欠きませんが、業績は落ち着いているのでしょうか。 今回は大塚家具の業績について確認しましょう。 報道内容 大塚家具決算にお…

あえて言います。アクティビストは悪ではない。

IR

自動車部品のヨロズが投資会社レノ(旧村上ファンド関連)から株主提案を受けたと発表しました。 今回は、アクティビストと言われるレノがどのような提案をヨロズに行っているのか、そしてレノの反応はどうか、について確認すると共に、アクティビストについ…

「情報銀行と銀行の違い」および「銀行の名称に関する法規制と由来」

IT

情報銀行という用語をお聞きになったことがある方が多くなってきているのではないでしょうか。 一般に言うところの銀行と情報銀行はどのような違いがあるのでしょうか。そもそも一般の会社は「銀行」の名称を使っていませんが、それはなぜでしょうか。 今回…

令和という時代において学生・社会人に企業が求める能力・教育

経団連が新卒一括採用偏重から脱し、通年採用・即戦力採用に舵を切る方針を発表しました。 この経団連と大学側が発表した共同提言では、学生に求める教育・能力についても触れられました。 今回は、現在の企業が個人である学生(そして社会人)に求めている…

新卒一括採用を縮小していくことは、企業の終身雇用放棄の裏返し

日本企業にとって当たり前だった新卒一括採用の慣行が見直される方向となってきました。 経済界(経団連)と大学が採用と教育について継続的に議論する初の枠組みとして設置した「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」にて今後のアクションも含めて様々…