銀行員のための教科書

これからの時代に必要な金融知識と考え方を。

レオパレス21の決算と村上氏の増資提案について

レオパレス21が2020年3月期決算を発表しました。 決算内容は減収となり、赤字幅も想定より拡大しました。 赤字拡大の理由については、現在対応中である不備建物の改修費用が膨らんだことに加え、賃貸アパートの入居率が低迷し賃貸収入が減っているためだとし…

日産自動車の10年間の経営を振り返る

日産自動車は2020年3月期決算で6,712億円の最終赤字に転落しました。 約720万台の生産能力を2割削減する方針で、多額の設備の減損損失を計上し、脱・拡大路線の覚悟を示した決算とされています。 では、日産の経営の推移はどうだったのでしょうか。 単年度の…

小説「帝国銀行、人事部」が5話目に突入しました

最近連載を始めた銀行員小説「帝国銀行、人事部」が5話目に突入しました。 主人公は最初の山を越えました。筆者としても一安心です。 ただ、この分だと100話ぐらいまで連載しないと終了しないかもしれません。筆者にとっては長い道のりです(勝手に作った道…

邦銀のCLO投資に対する金融庁と日銀の調査結果について

金融庁が懸念を抱いていた、邦銀が保有する高格付けのローン担保証券(CLO)等について金融庁と日本銀行(日銀)が調査報告を発表しました。 米金融当局が社債購入を含む景気支援策を導入したことを受けてクレジット市場は一旦は回復しています。但し、一部…

ETFでの含み損を免れた日本銀行の決算

日本銀行(日銀)が発表した令和元年度の決算は、2020年3月末の国債などの総資産残高が前年度比8.5%増の604兆円と、8年連続で過去最高となりました。もちろん、総資産が600兆円を上回るのは初めてです。総資産で日本のGDPを軽く超えている状態にあります。 …

新たな小説「帝國銀行、人事部」の連載を始めます!

読者の皆様へ コロナ禍の中、少し時間が出来たので小説の連載を始めようと思います。 私が小説を書くのは二作目で、一作目は泣かず飛ばずでしたが、良い経験でした。 新たな小説のタイトルは「帝國銀行、人事部」です。 作ってみた表紙のイメージは以下です…

ソフトバンクGの銀行別借入残高推移はどうなっているのか?

2019年末にみずほフィナンシャルグループ(みずほFG)の「リスク委員会」に一つの企業名が挙がったと報道されています。 みずほFGのリスク委員会は、大局的な観点からグループのリスク管理体制を監督し、取締役会に助言する役割です。それだけに個別企業のリ…