銀行員のための教科書

これからの時代に必要な金融知識と考え方を。

金融庁の2018事務年度「金融行政方針」のポイント

金融庁が2018事務年度の金融行政方針を公表しました。 この行政方針は金融庁の課題・問題認識を反映したものであり、実際にどのように金融機関が「指導」されていくか、規制がどのようになっていくかの指針となります。 現在、銀行業界では「スルガ銀行」の…

人材派遣健康保険組合の解散~他人事ではない重要な問題~

人材派遣会社の従業員や家族が加入する健康保険組合が解散することを決めました。 この人材派遣健康保険組合は国内2位の規模となる健康保険組合です。 近時、健康保険組合の解散が相次いでいます。 今回は人材派遣健康保険組合の解散の背景について考察して…

スルガ銀行へどのような行政処分が下されるのか~業務停止命令の過去事例~

スルガ銀行の第三者委員会の公表がなされ、経営陣も入れ替えとなりました。 金融庁はスルガ銀行への行政処分について検討していると報じられています。 今回は、スルガ銀行へどのような行政処分が下される可能性があるのか、過去の事例を踏まえながら考察し…

三陽商会の早期退職者募集は従業員の役割を考えるきっかけとすべきでは?

アパレルの雄だった三陽商会の業績不振が続いています。 バーバリーブランドを失ってから業績は低迷を続けており、今回、3度目の早期退職者募集を行うと発表しました。 今回は三陽商会の状況について確認していくことにしましょう。 報道記事 三陽商会の従業…

スルガ銀行創業家の株式売却は同行・金融庁にとって良い動き

シェアハウス融資問題等に揺れるスルガ銀行の創業家が保有株式を手放すとの報道が伝えられています。 今回は、スルガ銀行創業家の株式売却が同行に与える影響等について考察します。 報道内容 所見 報道内容 まずは、報道内容を確認しましょう。 以下は日経…

インドへの投資のポイント~特に不動産投資は困難~

インドは12億人超の人口を抱え、世界第2位の人口大国でありアジア3位の経済大国です。そして、人口の約半分が25歳以下という非常に「若い国」でもあります。 今後、人口増加のみならず、経済もさらに発展するものと見られており、未来の巨大市場です。 その…

グラミン銀行の日本進出~「理想だけではビジネスは持続しない」という懸念も~

(画像と本文は関係ありません) マイクロファイナンスで有名なグラミン銀行が日本での事業を開始しました。 バングラデシュで創業したグラミン銀行は、同行と創業者がノーベル平和賞を受賞し、一躍有名となりましたが、その特徴は貧困者への融資を用いて自…