法人の営業に携わっている方が気にかけるべき要素の一つが接待です。
接待の一つである会食は、相応にお作法が決まっています。
前回、会食の事前準備について取り上げましたが、今回は当日の会食開始前について取り上げます。
会食は上手くいって当たり前です。失敗しないためにも、段取りに悩んだ時等にご参照頂ければ幸いです。
会食の事前準備について(前回記事)
会食を開催する前には入念な準備が必要です。前回は事前準備編をご案内しました。
ご興味がある方は以下のリンク先をご覧下さい。
会場入り
今回は会食当日についてポイントを述べていきます。
まず、当方がお誘いしている会食は、遅くとも開始20分前には到着しておかなければなりません。
会食の場では、お客様をお迎えするのです。間違ってもお客様をお待たせしてはいけません。
入室後
会食は、担当者同士の気軽なもの等を除けば、個室での開催が基本です。
部屋に入ったら、 レイアウトに応じて席次を決めます。
お店によっては呼び出しボタン、内線電話があるため、その位置を確認し、席次も決めるようにしましょう。
そして、上着をかける場合のハンガーの有無、かける場所について確認しておきます。
もちろん、お手洗いの場所、 喫煙スペース(部屋で吸わない場合)も確認し、 ご案内できるようにしておかなければなりません。
お店側とは、当日の料理の流れ、本日のお勧め料理についても確認しておくと、時間の流れも予想出来ますし、話題作りにもなります。
入室後はこれだけでは終わりません。
手土産がある場合は、お店に預かってもらい、会食終了時に部屋に持ってきてもらうように手配しておくと良いです。
また、帰りのタクシーの用意が必要な場合は、このタイミングでお店に手配を依頼しておきましょう。必要台数を伝えておくと共に、タクシーチケットの場合の該当タクシー会社、 行き先 (方面)を伝えます。
お客様がお帰りの際に備えて、車寄せの場所を確認しておくとスムーズでしょう。
席次
お客様がいらっしゃるまでの時間で大事なことは、席次の決定です。
席次については、接待を受ける側が上座、接待する側が下座となります。
原則としては、 入り口から遠い席が上座です。
和室の場合、床の間や飾り棚の前が上座となります。
洋室の場合は、入り口から見て奥が上座であることは間違いありませんが、景色が良く見える場所を上座とすることもあり得ます。迷う時はお店の人と相談してみると良いでしょう。
中華の場合は、入り口から最も遠い席を最も上席の上座とし、お客様と交互に座ることが
一般的です。
(出所 NIKKEIぐるなび/大人のレストランガイド)
以上、会食開始前の準備や留意事項について見てきました。
ここに記載したことは、あくまでも基本であり、原則です。
お客様との関係性や何らかのイベントがある等、基本を逸れることはあってもおかしくはありません。
しかし、お客様も会食の基本を当たり前のものとしています。
会食は上手くいって当たり前です。何か特別な理由がないのであれば、お客様が違和感を感じないように、基本・原則に従って準備することが無難でしょう。