銀行員のための教科書

これからの時代に必要な金融知識と考え方を。

【速報】ホテルマーケット2018-2020の見通し~CBREの発表から~

f:id:naoto0211:20180131180820j:image

CBREが日本のホテルマーケットの見通しを発表しました。

内容が非常に特徴的であるため、今回の記事は速報として、このレポート概要をお伝えします。  

CBRE releases 2018 Japan Hotel Market Outlook

 

まずはこちらの図表をご覧下さい。

f:id:naoto0211:20180131180819j:image

濃い緑の棒グラフが既存の客室数、黄緑の棒グラフが新設の客室数です(左軸)。

三角のマークは新設の客室数が既存の客室数に占める割合です(右軸)。

このCBREのレポートによると、東京、大阪、京都の3大市場では, 2017年から2020年の間にホテル客室数が38%増加すると予想されています。

そして、東京は約3,500部屋の不足が想定されますが、逆に大阪の場合13,500部屋以上、京都の場合11,300部屋以上が需要を超える予測です。

割合でみていくと既存の客室数に対して東京は3割、大阪は4割強、京都は6割弱も増加することになります。これが2018年から2020年のわずか3年で増加するということになります。

もちろん、大阪、京都では取り込めていなかった需要が顕在化する可能性もあり、一概に
供給過剰になるとはいえません。

特に京都はホテルが少ないと言われており、大阪のホテルに奪われていた需要を獲得できるかもしれません。

しかし、急激な増加は問題となる可能性もあります。

不動産に投資している方、不動産業を担当している銀行員等にとっては気に留めておくき予測でしょう。