銀行員のための教科書

これからの時代に必要な金融知識と考え方を。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

人の流れを見る限り地方移住は少なく、『東京圏』一極集中は続いている

総務省が発表した2021年7月の住民基本台帳人口移動報告によると、東京都では転出者が転入者を上回り、3カ月連続の転出超過となりました。 この動きは、コロナ禍を受けたテレワークの普及などを背景に、人口密度の高い東京を離れる動きが続いているのではない…

楽待不動産投資新聞に『現地確認は必須、「かぼちゃ以降」のローン審査の現場』を寄稿しました

楽待不動産投資新聞に『現地確認は必須、「かぼちゃ以降」のローン審査の現場』を寄稿しました。 今回は、不動産投資家と銀行員の会話がなぜ噛み合わないのかについて焦点を当てています。不動産投資家の方は「銀行員って不動産を分かってない」と思っている…

銀行員数と店舗数でみるとリストラが遅れているのは第一地銀

銀行は「構造不況業種」と言われています。 マイナス金利政策が導入されてから、銀行の苦境は一気に加速しました。 地方銀行は、政府が統合させようとしています。 コロナ融資で各銀行とも貸出残高は増加していますが、今後不良債権が増加する懸念もあります…

スルガ銀行の2021年4~6月決算で鮮明になった2つの問題

シェアハウス融資で大きな影響を受けているスルガ銀行が2021年4~6月期の決算を発表しました。 シェアハウス融資では、借入人であるオーナーとの間の和解が成立し、実質的な借金の棒引きを行っているスルガ銀行の業績はどのような状況にあるのでしょうか。ま…

「コロナが落ち着いたら富裕層への増税」という考えは短絡的ではないか

コロナ禍が日本の財政に大きな影響を与えています。 2020年度の新規国債発行額は112兆円超となり、リーマン・ショック後の経済対策を実施した2009年度の2倍を超える規模でした。 また、企業が従業員に支払う休業手当を助成し、雇用を守る役割のある「雇用調…

楽待不動産投資新聞に『「高値掴み」なら融資NGも、銀行は物件価格をどうチェックする?』を寄稿しました

楽待不動産投資新聞に寄稿しました。 今回は、アパートローンにおいて、銀行が物件価格をどのような視点でチェックしているのかを皆さんと確認できればと思います。 特に物件価格の妥当性検証はこれから厳しくなっていくものと予想されます。 きっと皆さんの…

快進撃が続くヒューリックの2021年中間決算

ヒューリックの2021年12月期中間決算が発表されました。 ヒューリックは不動産業界で快進撃を続けるみずほ系の大手不動産会社です。リクルートの本社ビルを購入したり、電通の本社を購入すると報道されたり、とにかく規模拡大に積極的といって良いでしょう。…