銀行員のための教科書

これからの時代に必要な金融知識と考え方を。

快進撃が続くヒューリックの2021年中間決算

ヒューリックの2021年12月期中間決算が発表されました。 ヒューリックは不動産業界で快進撃を続けるみずほ系の大手不動産会社です。リクルートの本社ビルを購入したり、電通の本社を購入すると報道されたり、とにかく規模拡大に積極的といって良いでしょう。…

オリンピック期間だからこそ、スポーツ産業の規模について確認しておく

「商業五輪」という用語をお聞きになった方は多いのではないでしょうか。商業五輪が始まったのは1984年のロス五輪からと言われます。 今回の東京オリンピックでも、国際オリンピック委員会(IOC)の組織存続のために中止に出来ない等々の報道が飛び交いまし…

楽待不動産投資新聞に『現役銀行員が教える、「アパートローン審査」のチェックポイント』を寄稿しました

楽待不動産投資新聞に寄稿しました。 今回は、アパートローンについてです。 借入人個人について、銀行がどのような点をチェックしているのかを皆さんと確認できればと思います。加えて、アパートローンの盲点となることが多い相続についても簡単に触れさせ…

オリンピックにより想定されていた経済効果を改めて確認しておく

東京オリンピック・パラリンピックが間もなく開幕します。 ここまで盛り上がりに欠けるように感じるオリンピック・パラリンピックは過去に無いのではないでしょうか。また、日本国民の間では、オリンピック・パラリンピックの開催に反対する人も相応に存在す…

銀行の株価低迷は座礁資産リスクが要因なのか

気候変動は銀行にも大きな影響を与え始めています。 特に銀行の株価には「座礁資産リスク」が影響を及ぼしていると報じられるようになりました。 座礁資産とは、市場環境や社会環境が激変することにより、価値が大きく毀損する資産の意味です。近時は石炭、…

機関投資家は物言う株主になりつつあるという現実

本年の株主総会シーズンは終了しましたが、東芝で取締役会議長が選任を否決される等、アクティビストと言われるような物言う株主の影響力は増しています。 これは、年金や投資信託の運用を行う機関投資家の議決権行使基準が、物言う株主の主張・考え方と近く…

メガバンクからの投資信託購入を決断する前に見ておくべきデータとは

金融庁は「顧客本位の業務運営」を銀行を含む金融事業者に求めています。この顧客本位の業務運営というのは難しい言葉ではありますが、要は「金融事業者の利益ばかりを優先せずに、お客様の利益を考えて商品を販売するということ」です。 今般、3メガバンク…