銀行員のための教科書

これからの時代に必要な金融知識と考え方を。

JALの破綻は暫くないと言える2020年度決算結果

日本航空(JAL)の2020年度(2021年3月期)決算が発表されました。 2,866億円の赤字と2012年の再上場後で初の赤字となりました。赤字額の大きさは、報道でご覧になっている方もいらっしゃるでしょう。 日本は緊急事態宣言が延長され、まだまだ乗客数が回復す…

ガジェット通信に「日本人はもはや貯蓄好きではないという事実を信じますか」を寄稿しました

ガジェット通信に筆者の記事が掲載されました。 ご興味がございましたら是非ご覧ください。 getnews.jp

SBIソーシャルレンディングの事件は、ソーシャルレンディング全体の問題でもある

SBIホールディングスは、ソーシャルレンディング事業で、新規募集を停止すると発表しました。子会社が運営する一部ファンドで投資勧誘の違反行為があったことを受けての決定です。 そしてソーシャルレンディングとして投資家から集めた資金(未償還元本相当…

コロナで唯一押さえておくべきデータは死亡者の内訳ではないか?

緊急事態宣言が発令され、2021年のゴールデンウイークは非常に寂しいものとなっているものと思われます。 ゴールデンウイークに突入する前に、日本の新型コロナウィルス感染症による死者数は1万人に到達しました。 コロナ病床は逼迫しており、医療の限界も叫…

2割の健康保険組合は解散した方が良いレベル、赤字は全体の8割という大惨事

企業が設立している健康保険組合の財政が厳しいとお聞きになったことがある方は多いでしょう。 毎月給料から差し引かれる健康保険料は、上昇の一途をたどってきました。それでも赤字の健康保険組合は多く、そしてコロナがこの問題を加速させました。 多くの…

「日本は原発を動かすということで良いんですよね?」という話

政府が2030年度時点の温暖化ガスの排出削減目標を7割以上引き上げ、2013年度比46%減としました。 元々の2013年度比26%減から比べると大幅な上積みです。 この目標は本当に実現可能なのでしょうか。そして、この目標は何を意味するのでしょうか。 今回は温暖…

楽待不動産投資新聞に『9期連続最高益のヒューリック、「急成長に陰り」のワケ』を寄稿しました

楽待不動産投資新聞に記事を寄稿いたしました。 今回は、みずほ系の成長著しい不動産会社であるヒューリックについて取り上げています。 ヒューリックは成長性・収益性が評価されていますが、その源泉は「不動産価格が上昇していく」ことが前提になっており…